こんにちは。はまごです♬
中学校生活も数日経ち、先日は 『毎日通うのツライ…』と嘆いておりましたが、なんとかフリースクールに通っています。
そんなハム太ですが、小学校時代には
フラッシュバック
にてパニックになってしまうことがありました。主に、些細な友達との刺激で以前ケンカになったりイヤなことをされたことを思い出し、今起きたかのように突っかかっていってしまうことがありました。
友達はビックリしてしまいます。
そして、クールダウン後に聞いてみると 『数年前のこと』を言っていたと判り、やるせない気持ちになっていました。
フラッシュバックは本人がツライのですが、何より友達や止めに入ってくださる先生に対しても手足が出るので本当に悩んで薬やサプリ、療法など色々調べたり試したりしていました。
具体的にはギャバというサプリを飲ませたり、易刺激性の適応があるエビリファイを服薬したりEMDRという療法を調べたり。EMDRは眼球運動にて行うものなのですが素人がやると危険だという説もあり手を出さなかったのですが、気になる方はきちんと実績のある場所で受けてみるのもいいと思います。
眼球運動が脳に作用するのは目の学校に通っているときによく眼球を動かしていたので体感として解ります。あと関係あるかわからないけどフォートナイトをやり始めてから眼球運動は自然にできてるかも。
フラッシュバックの対処法・我が家の場合
色々な療育の中で年々フラッシュバックの出現率は少なくなっています。私がフラッシュバックに対して行ったことといえば、
⚫自信をつけてあげる(これは担任の先生と通級の先生のチカラが大でした)
⚫目の学校に一緒に通う
⚫簡単な暴露療法(昔の話をあえてする)
最後の暴露療法というのはフラッシュバック療法として有名で専門家が様子を見ながらフラッシュバックの原因となり得たことを話していく療法なので、EMDR同様に簡単にはできないものです。
ですが、当時は私も厳しかったので息子が過去のことを引きずって暴れまくるのが許せなかったのです。なので、あえて過去のことを聞き話させるという荒っぽいことをしていました。。
荒っぽいのはイケませんが…
ママが一番子どもの加減をわかると思うんですね。(パパという場合もありますね)これ以上聞いたらパニックになるかも、って。
自画自賛になってしまうのですが、過去のイヤな話を避けずに話していくことで本当に少しずつですがイヤなことを『過去形』として認めていけるようになったのではないかと私は考えています。
親が暴露療法をやるのはダメじゃん!って言われてしまうかもしれないです。実際は素人なので療法ってほどではないんですが、抵抗がない方はやってみてはいかがでしょうか。数年かかるかもしれないですがウチのように気がついたらフラッシュバックが『あれ?減った?』となるかもしれません。
今現在でもまったく無くなったわけではないのよ〜。最近で出現したのは4ヶ月ほど前です。でも回数と内容に確実に変化がみられるのです。成長して我慢も覚えるようになったのも大きいと思ってます。
フラッシュバックが起きたら。どう対処すればよい?
フラッシュバックでパニックになり、泣き出したり大声をあげたり暴力をする場合。
一般的にはクールダウンできる部屋に連れて行く、とにかく収まるまで静かに待つというもの。
私の場合、上記プラス少し落ち着いてきたら その状況を認める声掛けをします。
例えば、
Aくんが押してきたからイヤだったんだ?
Bさんがからかったのはイヤだったね
最初から物事正そうと 『でもハム太がこんなことしたからでしょ!』と言ってしまったら落ち着かないと思うんですけど、上記のような声掛けは実際に学校行事の最中にパニックになり暴れたときによくやっていました。
一見友達の悪口を言ってるような感じになっちゃうのでクールダウンできる友達のいない場所で、まずはイヤだったことの代弁をしてあげると落ち着くのが速かったです。暴れて抑えるのも大変でしたが…。
ちなみに抑えるのは両手首をガッシリホールドしていました。腕が振れないと脚も動かしにくいのか蹴りもまあまあ回避できます(^_^;)
フラッシュバックのトリガーを知っておこう
我が子がフラッシュバックを起こしやすい トリガー(キッカケ)を把握できているとよいです。
よくあるのがいじめっこの顔を思い出したり、ツライことがあったときの情景や匂いなどで思い出してしまうこと。
ハム太の場合は、友達とケンカしたときのことを些細なことで注意されたときやからかわれたときに数年前まで記憶が遡ってしまうようです。
避けられるなら避けたいですが、もしフラッシュバックが起きてしまっても先述したようにイヤだったこと、ツラかったことを認めてあげることで
『こんな状況になっても大丈夫なんだ』
と理解していくと思います。
もしパニック時に言葉が入りにくいようだったらイラストを見せて落ち着かせたり、さわり心地のよいタオルやスクイーズ、好きなぬいぐるみなどを用意しておくとクールダウンまでが早いです。うちの子も学校で許可を得てスクイーズをタオルに包んでポケットに入れていた時期がありました。
自殺願望が出てきてしまっていたら…
フラッシュバックはイメージ的に泣いたり怖がったり頭を抱えてしゃがみ込むような感じがあると思います。
このような状況で都度対処してクールダウンできていればよいのですが、
自殺願望
が出てきてしまうようなら積極的な治療が必要になってきます。薬物療法がメインであとは上に書いた暴露療法やカウンセリングとなります。
このブログを読んでくださってる方はまだお子さんが未就学児〜学生の間の方がほとんどかと。だから『まだウチの子は自殺願望なんて』と考えてると思うんですね。
私も自殺なんて我が子には関係ない、とどこか他人事でした。しかし、うちの息子は低学年ですでに『自殺する』と口にするようになり、学童でのツラかったことがフラッシュバックされると大暴れでこのままいったら本当に自殺してしまうかもしれない!と危機感を覚えた時期があります。
それくらいフラッシュバックは子どもにとってキツく辛い現象であり、ちゃんと対処して見守らなくてはいけないことです。自分だけではなく、医療機関やスクールカウンセラーに相談し学校とも連携をとって話し合っておくのがよいと思います。
学校というのは親が強い気持ちをもって自ら出向き『こうしてほしいです』といわないと動いてはくれないんですよね。特に公立学校普通級では定型発達児なのを前提に物事進んでいきます。都心では人数も多いので先生がいくらがんばっても目が行き届かないですしね。
だから私はしょっちゅう学校に入り浸っていました。実際に突然フラッシュバックが起き、友達にケリを入れた瞬間に出くわしまして。慌てて教室に入っていって息子の首根っこ引っ張って廊下に引きずり出したこともあります…(汗)
集団生活でフラッシュバックが起きやすいならフリースクールなども考えて
学校でフラッシュバックが起きやすく授業が受けられなかったり、友達が離れてしまうなど影響があるなら
⚫一時的に学校を休む
⚫1〜2日置きに登校(ハム太はそうしてました)
⚫フリースクールに切り替える
など既存の学校から少し離れるようにしたほうが子どもが安定した気持ちになれると感じます。
フリースクールでなくとも適応指導教室やホームスクールでも合っていれば構わないと思うのですが、個人的な意見としては
適応指導教室➡名目上は適応指導なので、 『学校に戻れるようにする場所』です。学校の集団が辛くてフラッシュバックやパニックが起きているのに学校に戻してもまた同じことになるんじゃないのかな〜って。雰囲気がよかったり先生とのフィーリングが合えば良いし、個別または小集団活動で慣れていき卒業後はまた違う進路を考えるには向いてると思います。
ホームスクールは安心できる家で学習しますが、すべてが自分次第になってくることと社会との接点がゼロになるのがどうなのかな?と。フラッシュバックがキツく外出できない、親以外とは怖くて話せない、という段階では一時的にそうするのがベストだと思います。
こういう理由から、私はフリースクールが良いのではないかなと考えています。息子も今春からフリースクールに入学しましたがフラッシュバックやパニックになりがちな敏感な子たちになぜフリースクールがいいと思うかというと、
- 少人数制が多い
- 現代のフリースクールは通学日数を選んだりネットコースを選べたりと幅広い選択肢がある。
- 現在通っている学校を『在籍校』として手続きする必要があるのでフリースクールが合わなくてもまた公立学校に戻れる。
やはり、少なくても親以外の誰かとの接点はゼロにしちゃいけないような気がするのです。フラッシュバックがキツイ急性期はいいとして将来的に考えると『少人数』とは触れ合っておかないとどんどん事態が悪くなる気がします。
小集団という意味では適応指導教室も良いと言えるんですけど恐らく支援計画では学校に早く復帰できるようなプランが企てられるでしょうし長くいる場所ではないのではないかな。
ウチのコは五月雨登校をしてるときにカウンセラーの先生に『来てみては?』と誘われたけど行かなかったので実態としては経験がないのですが掲示されているお便りを読むと生活リズムを整えるのことやその他もろもろ厳しいことが書いてあったのでフラッシュバックで悩み登校できない子にはハードルが高そうな場所だなぁと感じてしまいました。
まとめ
フラッシュバックは本人もキツイし、見てる親もツライものですよね…。しかし、我が子の体験からすると『完全になくす』のは難しくても回数が少なくなったり耐性がついていくものだと思います。
それには、専門家にお願いしないといけない場合もあるし、環境や関わり方を変えていく方法もあります。暴露療法ではツライけどイヤなことから逃げ出さない努力も必要になります。
私はいつも思うんですけど、発達障害や自閉症の子を育てるときに『できないこと』を見逃してばかりいては伸びない、変わらないということです。
もちろんどうしてもできないことがあると思います。ハム太にもたくさんあります。障害の度合いでできないことだらけのお子さんもいるのは解っています。だけど見逃すところと見逃さず工夫してやってみることのバランスが大事だと思っています。年単位で亀の歩みでも必ず小さくとも変わります。
子どもにどんな工夫をしたら変わっていくか考えて実行し、様子をみてまた変えていくのは以外と楽しいですよ♪私の体験をブログに載せているのでヒントになったらこの上なく嬉しいです!ぜひやってみてください。
では、また次の記事でお会いしましょう♡