こんにちは、はまごです。
秋〜冬は学校行事が多い季節ですね。
発達障害の子は「行事」が苦手な子が多いのではないでしょうか。見通しがつかなかったり、音楽が大きかったり、人前に出なきゃいけなかったり。
でも親としては、ちょっとでも参加してダンスや歌っているのを「見たい!」と思いますよね。
今日のお悩みは…
✅行事の練習に参加するには?
✅ダンスが苦手なんだけど…
✅ルールがわからないみたい
このようなお悩みを解決します
行事の練習に参加するには?
ハム太もそうでしたが、
「行事の練習」って聞いただけで拒否反応起こしませんか?
なぜなんだろうと考えてみると
・初めてのことで不安が強い
・次にどうすればいいのかわからない
・動くのが疲れる
・音が大きいのがイヤ!
こんな感じではないでしょうか?
子どもの不安を取り去る、または和らげれば「参加できる」可能性が高まります。
よくいわれる「見通しをつける」については、行事の練習が始まって少し経った頃に学校に行って担任の先生に様子伺いとどんなことをするのか聞いてみると参考になります。また資料がもらえる場合もあります。
✔️平日に行けない場合は…
フルタイムで働いてる場合には来校できないですよね。その場合にはTELか連絡帳ということになりますが、聞かないよりもいいし大抵の先生は「熱心」だと感じて協力してくださると思います。
できるだけ邪魔にならない時間に行きましょう(TELも)私が行っていたときは帰りの会が終わってすぐ!なんかが狙い目でした(一日中入り浸っていてもなかなか話せません)
水曜日の放課後はどこの学校も職員会議なので控えてたほうが賢明です。できたら連絡帳でアポ取りするとより丁寧かと思います。
✔️先生に教えていただいたら
運動会でも学芸会でもやることが判ったら、子どもに説明するのみです。
・自分は何をやるのか(種目、役柄)
・音楽はなんの曲か
・ダンス、セリフの手順
学校から渡される資料もいいのですが、You Tubeで探すと出てくることが多いので一緒に観るのがオススメです。
✔️疲れやすい子はどうする?
春の運動会であれば、炎天下での練習や長時間の練習だったりしてADHDのある子は特につらい時間になります。
その場合には、先生とお話して
・自分の競技だけ出る
・徒競走だけ出る
・この歌のパートだけ出る
など部分的に参加するのも手です。ハム太は学芸会では本当にチラッとしか出てなかった年もあります…。
なにより「行事に参加した」という実績を残してあげるのが今後につながると考えています。
苦手だからと「参加しなくていい」と毎年逃れてしまうと自分は苦手なものはやらなくていいんだ!と学んだまま大人になってしまいます。
避けることが必要なときもありますが、「できることをちょっとだけでもやる」習慣は身につけておきたいですね!
✔️感覚過敏の対策で参加できるかも
見通しをつけても参加を渋る場合、感覚過敏が関係していることがよくあります。
運動会なら、大きな音楽やピストル、太鼓の音など。学芸会では楽器を使うことが多いと思います。
また、息子はそうだったのですが体操着や体育帽を着たくない、学芸会で首の詰まったのYシャツを着たくないなどがあります。
そして、これらの行事は普段の授業と違ってクラスメイトとの距離が近かったり手脚を触れたりすることになりがち。パーソナルスペースの問題もあるかと考えます。
音の問題解決には二通りあって
・演目の一部分だけ参加する
・耳栓で防御する
になります。
服の過敏さに関しては
・Tシャツにしたりズボンだけ長ズボンなどを先生に許可してもらう
・Yシャツはポロシャツにしたり、首周りがゆるいものを用意する
など。先生に事前に相談しておくのがよいです。
身体接触やパーソナルスペースに関しては、
・身体接触がないシーンやパートに変更してもらう
・演目の一部分だけ出演する
こちらは、他のお子さんへの影響や先生のご都合もあるので極力早めにお願いしておくことをオススメします。
ダンスが苦手なんだけど…
発達性協調運動障害の特性がある子は特に苦手ではないでしょうか。
息子もダンスには悩まされてきました…。
最初から全部踊れるとは考えずにいたほうがいいかもしれません。ダンスは学生時代はどうしてもつきものなので、本人がイヤでなければ習ったり、療育でも目と身体の動きを一致させることをしていくと長期的にはいいと思います。
我が家は、ダンスのためではないですが
「目の学校」に1年ほど通いました。トレーニングといっても遊びのような楽しさで身体を動かしたりタングラムや間違い探しをやったりとあっという間に終了時間!私も見たり参加したり楽しい想い出です。
発達障害の子には本当にオススメなのでURLを載せておきますね。
行事前の対策としては、先にも書きましたが
学校の先生にどんな演目か確認しに行くのが大事です。YouTubeを観ながら教えます。
子どもが低学年のうちは「こういうふうにやるんだよ♪」なんて見せてくれるかもしれませんが高学年になると「わからん!」でほったらかしになる恐れも。
私は体育館に行って練習風景を覗いてメモに動きを書いて憶え、息子に教えました。ただ、フォーメーションまでは教えられないのでそれは運に任せました(笑)
というのは冗談で、実際は本人がクラスメイトの動きを見てワンテンポ遅れながらも動いていたり、優しいお友達が「こっち!」と引っ張ってくれたりするので、とにかく自分のダンスは憶えよう!という感じです。
音楽会では、自前の鍵盤ハーモニカだと鍵数が足りないとのことで先生に相談すると貸してもらうことができました。家で楽譜を見ながら私が一小節ずつ弾く➡真似するを繰り返すのと、YouTubeで聴かせることをひたすらやりました。
結局、家では少し弾けるようになっても本番の舞台では弾いたフリをしてましたが…。それでも「練習をすること」「参加する」ことがこれから成長する上で意義があったなぁと思います。
ルールがわからないみたい
リレーや騎馬戦、学年種目などゲーム性がある種目についてはルールがわからなくて
「参加したくない」
「知らずに迷惑になっている」
ことがありますよね。
これについては、
視覚優位の子➡YouTube、イラストを活用
言語優位の子➡紙に文章を書いて説明
がよいですね。
もし可能であれば放課後に一緒に校庭に行ってスタート位置など確認できるとより安心できます。
どうしても参加できない場合は
色々手を尽くしても
「参加したくない!」と言われてしまえば引きずってまで参加させることはできないですね…。
これは息子の通級指導で教わったことになりますが、
お手伝いや係をやる
のも今後参加できるようになるために大事なことだということです。
お手伝いといっても大げさに考えなくてよくて、例えば音楽会のときに息子は体育館にすら入れなかったのですが機械モノが好きな息子の特性を活かして
撮影
をさせてもらいました。そして、自然と体育館に入るように促されたようです。
他の子が普通にやっていることが我が子だけできない、やらないことは親御さんからしたらとても心が苦しくなることだと私も身を持って体験しています。
最近もリレーの選手に選ばれたのに本番で「やっぱり走らない!」となって、期待していただけにそれはそれはショックでした…(泣)
ですが、そんなときこそ現在の我が子を見てツラくなっているより
来年、再来年の姿のために「今」やるべきことは何があるかを探すことのほうがずっと有意義だし、子どもにもよい影響があるんですよね〜!
そして、ツライ気持ちを話せる人は何人かいたほうがいいと思います。
まとめ
今回の記事についてまとめると
✅行事のなにが不安かを把握し解消する
✅見通しをつける
✅先生と打ち合わせをしておく
✅感覚過敏には工夫を凝らす
✅YouTubeやイラストを活用して教える
✅学校や会場に下見に行く
✅参加できなくても次に繋がる活動をする
いかがでしたか。少しでも参考になれば嬉しいです!